「維新未来博」で奄美の受賞者が発表、展示 鹿児島市

2019年02月05日

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②	白糖工場をテーマにした研究内容について発表する古仁屋高校の生徒=3日、鹿児島市

② 白糖工場をテーマにした研究内容について発表する古仁屋高校の生徒=3日、鹿児島市

 【鹿児島総局】明治維新150周年「維新未来博」の作文コンクール(小・中学生対象)とテーマ研究(高校生対象)の表彰式が3日、鹿児島市のかごしま県民交流センターであった。最優秀賞と優秀賞を受賞した奄美の2個人、2団体が出席し、明治維新を実現した先人や近代工業遺跡をテーマにした作文や研究内容を発表した。

 

 作文コンクール小学生の部で最優秀賞を受賞した中村陽菜さん(喜界町立早町小6年)は「人を育てる力」と題し、明治維新の功労者を育てた薩摩藩主の島津斉彬の人物像に迫った。同中学生の部で最優秀賞を受賞した赤井洸太さん(奄美市立名瀬中1年)は「現代から見た西郷さん」のタイトルで、西郷隆盛の人柄や功績、魅力を紹介した。

 

 2人は「身近にいる先生と斉彬の人柄が重なり、題材に選んだ」(中村さん)、「西郷さんは自分にとってのヒーロー。人生の目標」(赤井さん)と話し、受賞を喜んだ。

 

会場内に展示された古仁屋高校の生徒製作の白糖工場模型=3日、鹿児島市

会場内に展示された古仁屋高校の生徒製作の白糖工場模型=3日、鹿児島市

 テーマ研究では、瀬戸内町久慈にあった白糖工場を題材に、工場の模型製作や小学生対象のバスツアーなどに取り組んだ県立古仁屋高校2年生4人が最優秀賞を受賞した。

 

 メンバーの岩城乙香さんは「バスツアーでは、工場があった歴史を分かりやすく伝えようと工夫を凝らした。取り組みが認められ、うれしい」と喜んだ。会場には白糖工場の模型も展示され、来場者の関心を集めていた。

 

 テーマ研究では「西郷どん体験in沖永良部」で優秀賞を受賞した県立沖永良部高校の2年生3人も研究内容を発表した。