ごみ処理できない クリーンセンターが被災 喜界町

2018年10月06日

地域

台風24号で被災。外壁などが壊れ、稼働を停止しているクリーンセンター=2日、喜界町湾

台風24号で被災。外壁などが壊れ、稼働を停止しているクリーンセンター=2日、喜界町湾

 台風24号で喜界町クリーンセンター(同町湾)が被災。外壁などが壊れ、ごみ処理ができない状況に陥っていることが6日までに分かった。町側は「できるだけ早期に稼働できるよう最善を尽くしたい」としている。

 

 町側によると、被害は台風24号が奄美地方を通過した9月30日に受けたとみられる。外壁や制御室のある事務所の天井などが落ち、危険なため立ち入れない。

 

 この影響で、センターへのごみの持ち込みを中止。センターから約500メートルほど離れた場所にごみを仮置きしている状態となっているという。

 

 今後の見通しについて町側は「台風25号の通過後に、建物の損傷や電気系統なども含めた詳細を調査したい。調査次第だが、稼働開始まで長引く可能性もある」と説明した。仮置きしているごみについては、島外に持ち出して処理することも検討しているという。

 

 センターは1992年に稼働し、一般廃棄物(可燃ごみ、不燃ごみ)を受け入れている。老朽化していることから、町は同敷地内に施設を建て替えることを決め、9月議会で工事入札(契約金額19億8729万円)を可決している。新施設の供用開始は2021年4月を見込む。