アレンジフードも好評 今が旬 マコモ祭り 龍郷町秋名

2019年11月05日

地域

家族連れなどが詰め掛けたマコモ祭り=4日、龍郷町秋名

家族連れなどが詰め掛けたマコモ祭り=4日、龍郷町秋名

 収穫シーズンを迎えたマコモの魅力をPRしようと「マコモ祭り」が4日、龍郷町の秋名コミュニティーセンターであった。町内外から家族連れなどが詰め掛け、採れたての新鮮なマコモダケは早々に売り切れた。総菜などのアレンジフードも好評だった。

 

 マコモはイネ科の多年生植物で、肥大した茎の新芽が食用のマコモダケとなる。タケノコに似た食感とほのかな甘みが特徴。奄美随一の水田が広がる秋名・幾里地区では約20人の農家が栽培している。

 

 祭りは今年で3回目。生産者によるマコモダケ販売は市価より安価とあって開始前から多くの人が列をつくった。用意分は昼前に完売し、農家らがほ場から急きょ収穫する盛況ぶりだった。

 

 また、飲食店など16店舗がブースを構えた。カレーやパンなどのマコモ料理を販売。もの作りワークショップは子どもたちの人気を集めた。

 

 イベントを仕掛けた同町幾里のマコモ生産者、藤井菊美さん(45)は「マコモは葉も皮も捨てるところがなく、大きな可能性を持つ。新たな生かし方を考えることで休耕田の復活や地域活性化につながれば」と話した。