ファン拡大へ一歩 仙台市で奄美の夕べ

2019年07月22日

地域

ワイド節で盛り上がる会場=13日、宮城県仙台市  

ワイド節で盛り上がる会場=13日、宮城県仙台市  

 奄美市は13日、宮城県仙台市内のホテルで「奄美の夕べⅰn東北」を開催した。全国の郷友会組織との連携強化を目指す「あまみんちゅ結事業」の一環。朝山毅市長と師玉敏代市議会議長も参加し、東北奄美会(里恵会長)の「奄美ふるさと100人応援団」認定式も行われた。会場では前山真吾さんが島唄を披露したほか、鶏飯をはじめとした奄美の郷土料理も振る舞われ、東北地方での奄美ファン拡大に向けての一歩を踏み出した。

 

 イベントには、東北奄美会の会員を中心に約90人が参加。開会宣言に続き、奄美ふるさと100人応援団認定式が行われた。朝山市長は「東北奄美会は設立2年目ながら、インターネットを通じた奄美のPR活動や東北に根差した活動を積極的に行っている」と同会の活動を高く評価。認定書を受けた里会長は「東北と奄美の直行便開設を目標にしたい。出身者の皆さんと家族、地域の理解の上に会の運営が成り立っている。古里からの支援にも心から感謝したい」と謝辞を述べ、今後の活動に意欲を見せた。

 

朝山市長からふるさと応援団特別会員の認定証を受けた東北奄美会の里会長(右)=13日、宮城県仙台市  

朝山市長からふるさと応援団特別会員の認定証を受けた東北奄美会の里会長(右)=13日、宮城県仙台市  

 交流会では陸上部が奄美合宿を行っている東北福祉大学の広浦幸一准教授が乾杯のあいさつに立ち「奄美の方々には大変お世話になっている。選手たちはハードな練習も島の人々の優しい心と美しい自然で癒やされています」と述べると、会場からは大きな拍手が上がった。

 

 会場には奄美黒糖焼酎と郷土料理のコーナーが併設され、参加者は黒糖焼酎の深い味わいを楽しみながら、鶏飯や豚みそ、島らっきょうなどに舌鼓を打っていた。お楽しみ抽選会では、大島紬を使った小物や黒糖焼酎、島豚、養殖クロマグロ、マンゴーなど奄美市のふるさと納税の礼品が賞品として準備され、大いに盛り上がった。

 

 仙台市から参加した女性(60代)は「近所の奄美出身者に誘われて参加した。初めて飲んだ黒糖焼酎はとてもおいしい。鶏飯は東北の人には味は薄いと感じましたが、塩分が控えめでヘルシーなのだと自分に言い聞かせ、2杯もおかわりしてしまいました」と話していた。