不明者発見、放送で貢献 あまみエフエムに署長感謝状

2019年08月07日

地域

奄美署の井上昌一署長から感謝状を受け取るあまみエフエムの渡さん=6日、奄美市名瀬

奄美署の井上昌一署長から感謝状を受け取るあまみエフエムの渡さん=6日、奄美市名瀬

 奄美市を中心エリアとするコミュニティーラジオ「あまみエフエム」の生放送番組内で行方不明者の情報を発信し、早期発見に貢献したとして、奄美署は6日、放送事業者のNPO法人ディ(麓憲吾代表理事)に署長感謝状を贈った。

 

 7月10日午前11時ごろ、奄美市笠利町の障がい者支援施設を利用する20代男性が行方不明となった。同法人は正午すぎに警察から情報提供を受け、直ちに男性の服装や体形などの情報を発信。リスナーが施設から約5・5キロ離れた同町内の県道近くで男性を発見し、110番通報した。男性にけがなどはなかった。

 

 感謝状を受け取ったラジオパーソナリティーの渡陽子さん(41)は「(行方不明となった男性が)面識のある人だったこともあり、早く見つかってほしいという思いから、迅速な情報発信に努めた」と話した。

 

 同法人は2007年の放送局開局以来、地元の日常的な話題から交通渋滞、災害に関するものまで幅広く情報を発信している。麓代表理事は「人に限らず、迷い犬や迷い猫の問い合わせがくることもある。リスナーがどんな情報を求めているのかを常に考えながら、日々の放送を続けていきたい」と語った。