入館6万9000人、前年度超え 奄美パーク、コロナ影響も1万人増

2022年05月05日

地域

バイオリンの演奏で訪れた観客を魅了した県奄美パークのステージイベント「ソリストの伝言」=2021年6月27日、奄美市笠利町

奄美市笠利町の県奄美パーク(宮﨑緑園長)はこのほど、2021年度の入館者実績をまとめた。中核施設の「奄美の郷」「田中一村記念美術館」を合わせた総入館者数は6万9167人で、01年の開園以来過去最低だった20年度(5万7348人)から回復した。新型コロナウイルス感染拡大で延べ3カ月間の休館も影響し、コロナ禍以前に記録していた年間10万人台には届かなかった。

 

21年度総入館者数の施設別内訳は、奄美の郷が4万3264人(前年度比117・9%)、田中一村記念美術館が2万5903人(同125・5%)と、いずれも20年度から2割ほど増えた。

 

21年度を月別でみると、昨年4~8月は毎月おおむね3000~6000人台で推移。新型コロナ感染拡大に伴う2度の長期休園(昨年8月20日~9月30日、今年1月4日~2月28日)により、昨年9月と今年2月は入館者ゼロを記録した。一方、感染状況が落ち着いた昨年10~12月は入館者数も回復し、3カ月間で3万4981人に上った。

 

県奄美パークは01年9月開園。中核2施設を軸に各種展示、イベントで奄美群島の歴史や文化、自然などについて情報発信している。21年度末まで20年間の累計入館者数は260万人を超えている。

 

22年度について、担当者は「感染状況をみながら対策にも努めつつ、多くの人が楽しめるイベントを企画し、奄美の魅力発信につなげたい」としている。