地域住民とアスリートが交流 奄美市、宇検村でイベント つなGO奄美大島

2024年02月05日

地域

柳本晶一さんと若森真樹さんによるトークショー=4日、宇検村

アスリートと地域住民をスポーツでつなぐ交流イベント「つなGO奄美大島」が4日、奄美市と宇検村の2会場で開催された。一般社団法人アスリートネットワークと2市村などの共催で、昨年に続き2度目の開催。同ネットワーク理事長で全日本女子バレーボールチームのアテネ・北京五輪監督の柳本晶一さんらが来島し、スポーツ教室やトークショーなどを通し、競技の楽しさなどを伝えた。

 

■ トークショー、一緒に完走歩も 宇検村

 

宇検村ではサッカー教室やトークショー、健康づくり完走歩大会などがあった。

 

柳本さんと全日本女子バレーボールチームトレーナーの若森真樹さんは、トップ選手の体づくりからスポーツ界の裏話まで、幅広い内容でトークショーを展開。2人は、体力に応じて3キロと5キロのコースに分かれて村内を巡る「第26回宇検村健康づくり完走歩大会」にも参加し、村内外からエントリーした約250人と共に汗を流した。

 

昨年、柳本さんと一緒に3キロのコースを巡ったという村内在住の栄りえ子さん(58)は「前回も桜が咲く中を歩いたが、柳本さんの『桜は花が散ってから新芽が出る時が本当の始まり』という言葉を思い出し、健康づくりのために一歩、一歩と頑張った」と話した。

 

同村ではこのほか、鹿児島市の相良病院乳腺・甲状腺外科主任部長の金光秀一さんによるセミナー「検診と運動習慣で乳がんに克つ」や、ジュビロ磐田スポーツダイレクターの藤田俊哉さんを招いた「サッカー教室」などもあり、参加者らは体を動かす大切さ、スポーツの楽しさなどを学んだ。

 

■ ラグビーや陸上、楽しく学ぶ 奄美市

 

奄美市の名瀬運動公園陸上競技場では、ラグビーと陸上の教室があり、地元の小中高生ら約40人が参加した。14人が参加したラグビー教室では、7人制ラグビー元日本代表の築城昌拓さん(40)が、喜びや悔しさを表現するウォームアップで子どもたちの緊張をほぐした後、ラグビーボールを使った鬼ごっこなどを通して、ラグビーの楽しさやパスなどの基本を伝授。「ミスしても大事なのは、次にどうすればよいか考えること」などとアドバイスした。

 

奄美市立知根小6年の斉藤佑君(12)は「(所属チームよりも)人数が多い中で練習ができて、楽しかった。自信を持ってタックルができるよう練習していきたい」と話した。

 

築城さんは「みんな素直で、練習が進むにつれて笑顔で楽しんでくれた。これからもこういう機会を通じて、未来の可能性を広げてほしい」と話した。

 

陸上教室では、陸上走り幅跳び元日本代表の荒川大輔さん(42)が、走る部分と跳ぶ部分のつながりの組み方や、体の使い方などを指導した。

ラグビー教室でボールを持って走る子どもたちと築城昌拓さん(左から3人目)=4日、奄美市の名瀬運動公園陸上競技場