多彩な催しでにぎわう 奄美市名瀬の商店街夏祭り

2022年08月14日

地域

島唄や八月踊りなどが披露された特設舞台=13日、奄美市名瀬

第21回商店街夏祭り(奄美市通り会連合会主催)が13日、同市名瀬の中心商店街で開催された。4通りを歩行者天国にして特設ステージで舞台発表を披露したほか、体験コーナーや飲食ブースなどが設けられ、市民や帰省客、観光客らでにぎわった。

 

夏と秋に開催される恒例イベント。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、夏祭りについては20年は一部イベントを取り止め、昨年は中止した。規模を縮小せず、ステージイベントを実施するのは3年ぶり。

 

ステージは奄美高校郷土芸能部の島唄「朝花節」で開幕。八月踊りや六調など、奄美の郷土芸能を披露した。ダンスや島唄、漫談など計11組が出演し、会場をにぎやかに盛り上げた。

 

各通りには加工品などを販売する「なぜまちマルシェ」やフードコートなどの飲食ブース、おえかきワークショップなどの体験コーナーが設けられ、子どもから大人まで多くの人が来場。警察、陸上自衛隊の車両展示、搭乗体験もあり、子どもたちの人気を集めた。夕方には八月踊りも披露され、来場者は久しぶりの祭りの雰囲気を満喫していた。

 

新型コロナの感染拡大が続く中での夏祭り開催について、同連合会の森幸一郎会長(57)は「(進学や就職で)いずれ島を離れる子どもたちに発表の機会を与え、思い出にしてもらおうと夏祭りを開催した。感染対策に注意して、祭りの雰囲気を味わい、楽しんでもらえれば」と話した。

子どもに人気だった自衛隊車両の搭乗体験=13日、奄美市名瀬