島で暮らす「かっこ良さ」伝え/奄美商議所、初の会員大会

2014年11月08日

地域

活力ある地域づくりをテーマに話し合ったパネルディスカッション=7日、奄美市名瀬

活力ある地域づくりをテーマに話し合ったパネルディスカッション=7日、奄美市名瀬

 奄美大島商工会議所(谷芳成会頭、会員1012人)の会員大会が7日、奄美市名瀬の集宴会施設であった。会員ら約160人が一堂に会し、人口減少社会の地域経済活性化について議論を深めた。パネルディスカッションでは観光、情報、文化など各分野の代表5人から「人口流出を食い止めるため大学の誘致を」「奄美で暮らす面白さ、かっこ良さを伝えたい」「群島単位で施策を打ち出す水平的な展開が欠かせない」といった意見が出た。
 大会は会員の交流を広げて経済の活性化を図ろうと初開催した。谷会頭は「会員企業のプラスになる支援が私たちの使命。率先して魅力ある地域を創造しよう」とあいさつ。商議所の設立当時(1960年)から所属する109社を永年継続会員として表彰した。
 日本商議所の青山伸悦理事が地域活性化をテーマに講演した。青山理事は「若者の流出を防ぎ、人材を育てることが不可欠。人口問題を抜きに活性化は考えられない」と強調。奄美大島の発展には▽地域外需要の獲得▽地域内循環の確立▽観光振興など交流人口の拡大―が必要だと訴えた。