徳之島町で群島地区植樹祭

2019年11月03日

地域

植樹を行う参加者ら=2日、徳之島町徳和瀬

植樹を行う参加者ら=2日、徳之島町徳和瀬

 第59回奄美群島地区植樹祭(県大島支庁、徳之島町など主催)が2日、同町健康の森総合運動公園であり、林業関係者や行政、地元の小中学生など約170人が参加した。式典では「森林とのふれあいや体験活動を促進し、森林を守り育てる活動の輪を広げよう」など4項目のスローガンを採択。ヤマモモやイジュ、ホルトノキなど3種類の苗木を植樹し、緑化意識の高揚や林業・木材産業の活性化への決意を新たにした。

 

 植樹祭は緑化思想の啓発や地域林業の振興などを目的に、群島12市町村持ち回りで隔年開催している。

 

 同公園内屋内練習場で開かれた式典で松本俊一支庁長は「森林は木材生産と合わせて水源の涵養(かんよう)、生物多様性の保全など多面的な役割を果たしている。徳之島と奄美大島が目指している来夏の世界自然遺産登録に向けて、多様で健全な森林づくりに取り組む」とあいさつ。高岡秀規徳之島町長の歓迎あいさつに続き、各賞の授与式があった。

 

 かごしまみどりの基金から高岡町長へ目録が贈呈された後、5月に結成された「花徳小みどりの少年団」の紹介があり、出席者は次代を担う子どもたちによる森林保全活動などに期待を寄せた。最後は▽木を植え、森を育み、大切な水資源を確保しよう▽奄美産材の安定的な供給体制を構築し、林業・木材産業の活性化を図ろう―などのスローガンを拍手で採択した。

 

 式典に続いて同公園内町有林で植樹が行われ、各関係機関代表者がヤマモモ26本を植樹。その後、出席者でイジュとホルトノキの苗木系450本を植えた。

 

 被表彰者は次の通り。(敬称略)

 【森林・林業功労者】山共有林管理組合、成澤辰巳(以上徳之島町)龍元一好(瀬戸内町)

 【林業技術競技会】▽恵み豊かな森林づくり 花徳地区共有林管理組合(徳之島町)

 【県環境林務部公共工事優良工事等】▽優良工事・治山事業 ㈱大友組(宇検村)▽同・林道事業 奄美興発㈱(瀬戸内町)▽優秀技術者・林道事業 岸原和文(瀬戸内町)