応急灯火から仮灯台設置 奄美市の赤灯台

2019年01月17日

地域

設置した仮灯台の安全を確認する海保職員=16日、奄美市の名瀬港西防波堤

設置した仮灯台の安全を確認する海保職員=16日、奄美市の名瀬港西防波堤

 昨年9月末の台風24号通過で奄美市の名瀬港西防波堤灯台(赤灯台)が消失したことを受け、第十管区海上保安本部は16日、緊急措置で備えていた応急灯火に代わり、仮灯台を設置した。2019年9月を目途に建て替えるという。

 

 仮灯台は高さ1・5メートル、直径約10センチのステンレス製。太陽電池式で、夜間に自動で発光ダイオード(LED)が点灯する。光は5・5キロ先まで届く。高さ約50センチだった応急灯火と比べ視認性も上がるという。

 

 海没した灯台(強化プラスチック製)は21日以降に引き揚げ作業を行う予定。塔本体の強度などに問題がなかったか調査後、今後設置を目指す灯台の規格を決める。

 

 第十管区海保本部交通部の原園健司企画課長は「今回の事故を踏まえ、災害に耐えうるものを設置する」と話した。