新たに2人感染、計46人 与論町、検査数600人に

2020年07月31日

地域

  【鹿児島総局】県は30日、与論町で新たに新型コロナウイルス感染者が2人確認されたと発表した。与論町の感染確認者総数は46人に拡大した。県は29日までに与論町内で延べ約600人がPCR検査を受けたことも明らかにした。

 

 県によると、30日に与論町で感染が確認されたのは90代女性と40代男性。90代女性は特に症状はなく、40代男性は味覚障害や目の充血などの症状がある。町内の医療体制を確保するため2人とも県本土の病院に搬送した。

 

 90代女性は22日に陽性が確認された70代女性の親族で、26日に陽性が判明した70代女性の知人。10日から与論徳洲会病院に入院しており、県は病院内で感染したと判断している。

 

 40代男性は24日に陽性が確認された医療従事者の40代女性の知人。この2人はもう1人の知人と3人で18日に町内の飲食店で会食しているという。

 

 与論町で30日までに感染が確認された46人のうち、28人が県本土の医療機関に入院し、10人が県本土のホテルで宿泊療養中。6人が奄美大島の医療機関に入院中で、与論町では2人が自宅待機している。

 

 県内では30日、与論町のほかに鹿児島市で80代の女性2人の感染も確認した。30日現在、県全体の感染者総数は236人。52人が医療機関に入院し14人が宿泊療養、3人が自宅待機中。7月1日以降、152人(うち1人死亡)が退院した。