春の実りに笑顔 小俣町松葉会がジャガイモ掘り 奄美市名瀬小湊

2023年04月12日

地域

たくさんのジャガイモを収穫し、笑顔の小俣松葉会メンバー=3月28日、奄美市名瀬小湊

奄美市名瀬小俣町の老人クラブ「小俣松葉会」(柿園徹会長、会員34人)は3月28日、同市名瀬小湊の畑でジャガイモ掘りを行った。24人が参加し、春の日差しの下、汗を流しながら収穫の喜びを味わった。

 

同会は1974(昭和49)年発足。「二つで一つの青々とした松葉のように、夫婦仲良くいつまでも若々しく」との思いを込め、健康づくり、友愛、奉仕活動などに取り組んでいる。

 

春のジャガイモ掘りは、毎年秋のサツマイモ掘りに続く恒例行事。畑は会員の昇義光さん(84)が提供した。会員たちは畝の間に座り込み、手作業で丁寧に土を掘り返した。大きな芋が掘り出されると歓声が上がり、ピンポン球のような小さな芋には、女性らから「あげー、かわいい」と笑顔がこぼれた。畑の端でヨモギやノビルを摘む人の姿もあり、それぞれに春の恵みを受け取りながら野外活動を楽しんでいた。

 

収穫したジャガイモはこの日参加できなかった人も含め、会員全員に分配。この後は畑にサツマイモのツルを植え付け、秋の収穫まで大切に育てるという。

 

参加した窪田富美子さん(79)は「みんなでおしゃべりしながら外に出るこの日が毎年の楽しみ。きょうはヨモギもたくさん摘んだので、お茶にしていただきたい」と話した。