景色楽しみ、植樹 宮古崎つつじウオーク 大和村

2024年03月11日

地域

群生地の再生を願って植栽する参加者=10日、大和村国直の宮古崎

大和村国直の第13回宮古崎つつじウオーク(同実行委員会主催)が10日、国直公民館を発着点に開かれた。村内外から約200人が参加し、東シナ海を一望する美しい景色を楽しみながら爽やかな汗を流した。目的地の宮古崎では名所として知られていたツツジ群生地の再生を願い、タイワンヤマツツジ50株を植樹した。

 

宮古崎は奄美群島国立公園の第3種特別地域。かつてはツツジの花で岬が赤く染まるほどの群生地として知られていたが、盗掘などでその多くか消失したという。大会は地元の名所を再生しようと集落の若者が中心となって2010年に始まり、挿し木で増やした株の植樹を続けている。

 

宮古崎のタイワンヤマツツジ

参加者は片道約2・5㌔の遊歩道を歩き、地元で「ササント」と呼ばれるササ類のリュウキュウチクの草原を目指した。ゴールの国直公民館では集落の女性たちがカレーを用意して参加者をもてなした。

 

6歳の娘や友人家族と一緒に参加した大和村大棚の中嶋多香美さんは、子どもたちの名前を書いた記念プレートを持参。「いい天気で景色もきれいだった。来年また参加して元気に育ったツツジを見たい」と笑顔で話していた。