松くい虫 被害量減も南北へ範囲拡大

2016年10月27日

地域

奄美南北に広がりをみせる松くい虫被害。奄美大島北部では葉が赤茶色になった被害木が目立つ=25日、奄美市笠利町

奄美南北に広がりをみせる松くい虫被害。奄美大島北部では葉が赤茶色になった被害木が目立つ=25日、奄美市笠利町

  県大島支庁林務水産課がまとめた「松くい虫」の被害状況(2016年9月末現在)によると、奄美群島全体の被害量は3万4703立方㍍で、前年同期に比べて7535立方㍍(17・8%)減少した。奄美大島の瀬戸内町など南部では、駆除事業の効果や被害木の枯死が進んだことによって被害量が減少傾向にある一方、被害域は同島北部や徳之島以南に広がり、県や市町村は被害の拡大食い止めに重点を置いた対策を進めている。