県内の写真スポット発信 県とオールトヨタが連携協定
2019年10月03日
地域
【鹿児島総局】鹿児島県は2日、県内のトヨタ自動車販売店や部品共販店、レンタカーなど7社で組織する「鹿児島県オールトヨタ」と包括連携協定を締結した。写真映えする観光地や未発掘の撮影スポットをテレビ番組などで発信する「かごしまフォトドライブプロジェクト」(通称フォトドラ)では今年、奄美群島の3カ所を含む県内24カ所のスポットを紹介する。
トヨタ自動車系列企業と地方自治体との連携協定締結は国内4県目で、地域の活性化や県民サービスが目的。高齢者対象の体験実践型交通安全講習会、外部電源から充電可能なPHV車両の災害時の避難所への派遣による電源供給、販売店へのポスターやチラシ配布による県政情報発信などで連携する。
「フォトドラ」は観光分野での取り組みで、コンセプトは「『映える』を撮ろう。クルマと行こう」。奄美からは瀬戸内町伊子茂集落にある交通安全の啓発人形「伊子茂まもる君」、知名町の「大山水鏡洞の銀水洞」、与論町の「百合が浜」が「2019フォトドラアワード」に認定された。
これらのスポットは、今月9日から毎週水曜日にKKB鹿児島放送が放映する「フォトドラ」(午後8時54分~9時)で順次紹介されるほか、会員制交流サイト(SNS)や各種メディアとの連携などで県内外に広く発信される。
県庁で2日に協定締結式があり、三反園訓知事は「オールトヨタの発信力を活用し、来県者や全国に鹿児島の観光を発信してほしい」と述べ、協定の効果に期待。オールトヨタを代表し、鹿児島トヨペット㈱の山下純一社長が「地域に根差し、地域に愛される企業を目指していく。県と連携し、地域の活性化に貢献できれば」と述べた。