秋まつりにぎわう 年の祝い・祝賀演奏会も 奄美市名瀬

2023年10月09日

地域

奄美地区の高齢者を楽しませた85歳年の祝い・祝賀演奏会=8日、奄美市名瀬

第2回奄美地区秋まつり豊年祭(同実行委員会主催)が8日、奄美市名瀬の新川ふれあい館で催された。午前中は今年85歳を迎える高齢者の年の祝い・祝賀演奏会を開催し、多くの高齢者が多彩なステージを堪能。出店もあり、幅広い年代の人が集ってにぎやかに交流した。

 

子どもや若者に奄美の行事の良さを伝え、高齢者の交流の場を設けようと同実行委員が昨年から開催している。

 

野外に特設ステージを設けて開催する予定だったが、天候不良のため室内での祝賀会に変更。山田武和さんと安原ナスエさんの島唄がオープニングを飾り、奄美小学校ビューグルバンドや名瀬中学校吹奏楽部による演奏、平田中央自治会の踊りで盛り上がった。フィナーレを飾ったのは奄美六調太鼓。迫力のある音を会場に響かせ、六調で締めくくった。また、この日は85歳以上の高齢者に弁当が手渡された。

 

祝賀会に参加した名瀬小俣町の女性(65)は「どの演奏もよく、明るい気持ちになった」と笑顔。

 

皆田幸一実行委員長は「子どもたちが将来島を出たときに、ふるさとを思い出すきっかけになれば。高齢者にも喜んでもらえたらうれしい」と話した。

 

午後6時からは、大島高校や奄美高校の美術部や市内の福祉施設などが作った灯ろう約100個が会場を彩り、大島高校空手部や奄美高校郷土芸能部などによる舞台発表があった。