老犬介護の情報交換会 飼い主らが体験談共有 奄美市

2024年01月22日

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飼い主間で老犬介護の体験談などを共有した第1回「老犬共の会」=20日、奄美市名瀬

老犬の介護に関する情報交換会「老犬共の会」(奄美いんまや動物病院主催)が20日、奄美市名瀬の交流施設「WorkStyle Lab Inno(ワークスタイルラボ・イノー)」であった。初開催で、奄美大島内の愛犬家ら8人が参加。認知症や病気になった老犬の介護体験談などを通じて、愛犬と飼い主が大切な日々をより良く過ごすためにできることを語り合った。

 

介護は自分一人で頑張ってしまう人が多く、一人で悩まず日々の苦労や工夫などを飼い主間で共有する場を設けようと開いた。

 

獣医師で同病院の伊藤圭子院長(46)が犬の老化に伴う症状や、多くの飼い主が最も苦労する認知症、薬などを解説した後、情報交換。尿を吸収しやすい市販品のもこもこしたバスマットを使用した床ずれ対策など、日々のケアの知恵なども紹介し合った。

 

飼い主らは介護に際し、「自分が犬だったらどう思うかを考えた」「(手術など)どこまで治療をするかを早めに考えた」「嫌がる薬の飲ませ方に困った」など直面した悩みなども出し合った。「奄美で犬のデイケアを実現するにはどうするのがよいか」など事業に関する話も上がった。

 

15歳の愛犬「モカちゃん」を飼っている名瀬の宮田歩美さん(40)は「『自分が勉強しないと』と思い参加した。経験者の方の話が聞けて、不安が解消した。シニア犬についてもっと調べようと思う」と話した。

 

伊藤院長は「病院の診察とは違い、飼い主さん同士で日々のケアやアイデアなどを共有できて良かった。今後もいろんなテーマで会を広げたい」と話した。