親子で和光園訪問/ハンセン病問題の理解深める

2015年12月26日

地域

 真剣な表情で入所者の体験談を聞く家族連れら=25日、奄美市名瀬の奄美和光園


真剣な表情で入所者の体験談を聞く家族連れら=25日、奄美市名瀬の奄美和光園

 奄美市名瀬の国立療養所「奄美和光園」(加納達雄園長、入所者34人)で25日、県事業の「親子療養所訪問」があった。市内外から親子連れと中学生女子グループの計24人が入所者と交流してハンセン病問題への理解も深め、差別や偏見のない社会実現への思いを強くした。

 参加者は入所者の半生に思いをはせ、熱心にメモも取り、名瀬中2年の正智那海さん(14)は「入所者が家族と離れ離れとなり、外にも出られず苦しい生活を強いられたことなどを知り、ハンセン病問題を学べた。友達にも状況を伝えたい」と話した。