親子ら「落書き」楽しむ 絵を描くイベントに歓声響く 貝殻ステージを鮮やかに染色 奄美市の大浜海浜公園

2022年07月18日

地域

大浜海浜公園のステージで親子ら約30人が「落書き」を楽しんだイベント=17日、奄美市名瀬

奄美市名瀬の大浜海浜公園で17日、貝殻の形をしたステージに絵を描くイベントがあった。地元の親子ら約30人が水彩絵の具を筆や手足に塗り、広大なキャンバスを鮮やかに染色。普段はできない「落書き」に、会場は子どもたちの笑顔と笑い声であふれた。

 

島外から昨年移住した同市名瀬の千足菜穂さん、中山貴美子さんが主導する任意団体「ARTLAB(アートラボ)」の主催。千足さんは「自由な発想を表現できる場をつくりたかった」と目的を説明し「集落の防波堤に絵を描く計画も進めている」と語った。

 

この日は小雨交じりの曇り空。イベント開始当初は遠慮がちだった子どもたちも、描き始めるとはしゃぎ出した。ステージの壁や床に限らず、自分の顔や手足、親兄弟の服もキャンバスに。「楽しい」「気持ちいい」「やめてくれ」など、親子の歓声が響いた。

 

海の近くで水彩絵の具を使うため、主催者側はイベント後の消去方法に配慮。参加費の一部は環境保全団体に寄付するという。