連続台風で農業大打撃/奄美大島

2014年10月15日

地域

2週連続の台風で収穫前のネギやダイコンなどの野菜が被害を受けた畑=14日、奄美市名瀬西仲勝

2週連続の台風で収穫前のネギやダイコンなどの野菜が被害を受けた畑=14日、奄美市名瀬西仲勝

 2週連続の台風襲来により、奄美各島では農作物の被害が拡大している。基幹作物のサトウキビは各地で潮風害が確認されているほか、タンカンなどの果樹も強風で木が根元から折れたり、落果したりするなどの被害が出ている。被害調査を進めている県や各市町村は農家に対して、事後対策の徹底を呼び掛けている。
 キビ畑が集中する奄美大島北部では14日、倒伏や葉の裂傷などが見られた。富国製糖(奄美市笠利町)によると、潮風害は西海岸を中心に同町や龍郷町など栽培地域全域にわたった。減収率は18号による被害で全体の約7%、19号で約3%とみている。担当者は「19号が18号の被害に追い討ちを掛けた。収量の減少以上に質の低下が心配。まだ水がたまっているほ場もあり、排水をしっかりと行う必要がある」と話した。