阪神・近本選手迎え、優勝パレード 自主トレ縁で 沖永良部島

2024年01月09日

地域

トラックの荷台から笑顔で声援に応える近本光司選手(左)=8日、和泊町

毎年冬に自主トレで沖永良部島を訪れているプロ野球阪神タイガースの近本光司選手(29)を島に迎え、球団の優勝を祝うパレード(和泊町企画課主催)が8日、和泊町の商店街であった。沿道には地元の野球少年をはじめ、島内外から多くのファンが応援旗などを持って駆け付け、近本選手とともに阪神優勝の喜びを分かち合った。

 

近本選手は昨シーズン、3年連続で「三井ゴールデン・グラブ賞」と「ベストナイン」を受賞。日本シリーズでは最高殊勲選手賞(MVP)に選出されるなど走攻守で活躍し、チームの38年ぶり日本一に貢献した。2021年から沖永良部島を訪れている。

 

パレードは午後4時半から約30分間、同町和泊の町役場前から商店街を通る約500メートルのコースであった。近本選手はトラックの荷台に乗車。沿道から「近本選手」「かっとばせー、近本」などと声が掛かると、笑顔で手を振っていた。

 

パレードを見た盛勝彦さん(77)は「近本選手が自主トレで来島するようになってから、その人柄に引かれてファンになった。いつも島の子どもたちを応援してもらっており、島でパレードを行うことができてうれしい」と笑顔で話した。

午後6時からは和泊中学校体育館でトークショーもあった。近本選手はあいさつで「今年も沖永良部からスタートできることを光栄に思っている。島の皆さんが自分よりも優勝を喜んでくれているのを感じた。連覇できるよう頑張っていきたい」と話した。