集落の安全願い歌い踊る 須野集落で八月踊り

2022年09月01日

地域

厄払いや集落の安全を願った須野集落の八月踊り=8月30日、奄美市笠利町

旧暦8月は奄美の風物詩・八月踊りのシーズン。新型コロナウイルスの影響により今年も各地で実施が見送られる中、奄美市笠利町の須野集落(里清忠区長、150世帯)では8月30日、地域住民らが八月踊りの輪をつくり、五穀豊穣(★ほうじょう)と集落の安全を願って歌い踊った。

 

同集落では旧暦8月のアラセツ(新節)とシバサシ(柴さし)に、それぞれ3夜連続で八月踊りを行う。昨年は1日ずつに規模を縮小。今年は例年通りの日程で、時間を短縮して実施している。

 

八月踊りは午後7時半ごろ、アラセツに火の神を迎える「祝い付け」を皮切りにスタート。男女が輪になり、厄払いの意味を込めた「まけまけ」など計5曲に合わせて歌を掛け合いながら踊った。

 

最後は「六調」を元気よく舞い、地域住民や出身者ら約40人がにぎやかに交流を広げた。軽快なリズムでチヂン(太鼓)を打った同集落の田畑アキ子さん(85)は「外出の機会が少ない中、子どものころから参加しているこの行事を楽しみにしていた。八月踊りは生きがい」と笑顔を見せた。

 

区長の里さん(67)は「不安もあったが、コロナ下だからこそ八月踊りで集落の厄を払おうと実施した。地域のみなさんは踊り好き。やってよかった」と話した。