難病乗り越え新商品開発/龍郷町の川口さん
2017年06月10日
地域
難病を患いながら、本場奄美大島紬の技術を生かした新商品開発に取り組み、生きがいにしている女性がいる。龍郷町嘉渡の川口美喜枝さん(65)がその人。「病気に負けたくない。寝込んでいてはいけない」。身近な植物を利用したバッグなどを商品化し、評判を呼んでいる。
川口さんは本場奄美大島紬の伝統工芸士。同町の龍北中学校を卒業と同時に大島紬の世界に飛び込んだ。初めは織りの技術を学んだ。「他人ができるのに自分ができないはずはない」と加工にも挑戦。締め以外の工程を習得した。