高湿度で通電発火に注意 大島地区消防組合

2020年05月20日

地域

 

通電時の発火を防ぐため、周辺にほこりをためない管理が必要なコンセント(資料写真)

通電時の発火を防ぐため、周辺にほこりをためない管理が必要なコンセント(資料写真)

 大島地区消防組合管内(奄美大島、喜界島)では今年5月17日現在、火災が14件(前年同期比3件増)発生し、うち9件(同5件増)が建物火災となっている。梅雨時期は湿気が多く、ほこりのたまったコンセントで通電時などに発火する危険性が高まることから、同組合消防本部予防課は電子機器周辺の安全管理を呼び掛けている。

 

 同課によると、14件の内訳は建物9件(うち住居7件)、車両2件、その他3件で、死者は2人。建物火災では、電圧不適合による電子機器の過充電や給湯器の劣化、束ねて使用していた電気コードの過熱によるものなど、電気系統に絡む出火原因が目立つ。

 

 湿度の高い梅雨時期に危険性が高まるのは、コンセントとプラグの間にたまったほこりが湿気を帯び、通電時に発火する「トラッキング現象」。機器の電源を切っていても発火する可能性があり、コンセント周辺の掃除など予防が大事だという。

 

 同課は火災予防の意識向上を目的に、6月以降、新型コロナウイルス対策に配慮した方法での啓発活動を検討している。住宅用火災警報器の点検、取り替えなど各家庭での防火対策を呼び掛ける方針だ。