100歳に楽しみを 「つどい」初開催、5人が交流 奄美市社協

2024年03月27日

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初開催の「100歳のつどい」で交流を楽しむ参加者=26日、奄美市の老人福祉会館

奄美市社会福祉協議会主催の「100歳のつどい」が26日、同市名瀬の老人福祉会館であった。同市在住で100歳前後の5人が集まりレクリエーションなどで交流した。

 

「つどい」は初開催。参加者の一人、里マツさん(103)が市役所に立ち寄った際の「デイケアの他に何かあればいいのに」とのつぶやきを市職員が聞いたのがきっかけ。100歳前後の方を対象に楽しめる場を企画した。

 

参加者全員大正生まれで最高齢は里さん。午後2時すぎ、送迎バスから降りる参加者を職員が拍手で出迎えた。会の冒頭で同社協の福山敏裕会長が「多くの方と触れ合う機会をどのように作るか、(参加者の)お話を聞きながらやっていきたい」とあいさつ。その後、職員の言葉を方言に置き換えたり、皆で歌ったりとレクリエーションで会は進んだ。

 

昭和40~50年代の写真や動画を見ながら皆で語らう場面では、参加者から「ナリ割り」「ミソつき」など声が上がり、昔ながらの光景に写真の内容を職員が質問する形で昔話に花を咲かせた。

 

会の終わりには参加者の昇ミワさん(102)がマイクを持ち「忙しい中このような会を開いていただきありがとうございます」とあいさつ。夫婦で参加した岬哲夫さん(100)は「(会は)いろいろと珍しく、送り迎えもありありがたい。昔を思い出して懐かしい気持ちになった。また参加してみたい」と満足した様子だった。

 

同社協地域福祉課課長・老人福祉会館館長の山田隆之さんは「(昔の写真の場面は)狙い通りだが、課題も感じた。100歳位は同年代が少なく、参加者同士でもっと語る場を作ることができれば良かった。できるだけ早く2回目ができれば」と話した。