3年ぶりに浜下れ 奄美市住用町市 舟こぎ、餅まき、豊作祈願

2022年05月24日

地域

船上からまかれた餅を拾う児童生徒ら=22日、奄美市住用町

奄美市住用町の市集落(山下哲次区長、75世帯122人)の浜下れ行事が22日、同集落の金久田海岸であった。漁船パレードや船上からの紅白餅まき、舟こぎ競争などを実施。晴天の下、集落住民らは久しぶりににぎやかなひとときを過ごした。

 

同集落の浜下れは3年ぶり。新型コロナウイルスの感染予防を実施し、規模を縮小して実施した。行事は大漁旗などをなびかせて10隻の漁船が海上をパレードしてスタート。「虫けらし」では子どもたちがクワズイモの葉に虫に見立てた石をくるんだものを後ろ手に海に投げ入れ、豊作を祈った。舟こぎでは児童生徒対教諭で競走し、舟が転覆するハプニングなどもあった。児童生徒による島唄や、転任してきた教員や警察官、移住者らを歓迎するセレモニーもあった。

 

山下区長は「開催はうれしいの一言。2年間行事が出来なかったが、きょうはみんな笑いながら潮風を浴びて鬱憤(うっぷん)を晴らせたと思う」と笑顔で話した。

 

市中2年の東田侑大さん(13)は「集落の人たちとみんな仲良く協力して楽しめた」と話した。