AIで市HPを改善 企業と連携、実証へ 奄美市

2022年09月22日

地域

連携協定の締結式に臨んだ浜野社長(右)と安田市長=21日、奄美市名瀬

奄美市は21日、市の公式ホームページ(HP)の閲覧者の利便性向上を目的に、大阪に本社を置くⅠT企業のコウズ(浜野耕一社長)とHPでのAI(人工知能)実証実験に関する連携協定を結んだ。同社が開発したAIサービスを活用し、市HPへのアクセス状況の分析や課題の抽出・改善を進める。これらの行程を繰り返すことでAIが学習し、閲覧者に優しく、必要な情報が探しやすいHPへの「アップグレード」を図る。

 

同社は2006年設立。ウェブマーケティングを強みとして、HP制作や更新、コンサルティングなどのサービスを提供している。17年にグループ会社「グローバライズコーポレーション」本社を大阪から奄美市笠利町へ移転するなど、同市ともつながりがある。

 

このほど、これまでのウェブコンサルティングの業務実績で得た知見をデータとして組み入れたAIサービスを開発。同サービスの提供開始は10~11月を予定しており、奄美市での実証実験は先行して行われる。

 

同社によると、AIが学習を重ねることで、最終段階では「観光客向け」や「子育て世代向け」など、HPの閲覧者それぞれに合わせた情報を届けることなども可能になるという。

 

市役所での協定締結式で安田壮平市長は「この協定が今後のより良い市政情報の伝え方、見せ方につながれば」と期待。浜野社長は「奄美市がIT分野における活用事例や成功モデルとしての実績をつくり、全国へ発信できるよう取り組んでいきたい」と抱負を語った。