B&Gアマニコ海洋クラブを発足 奄美市の白畑さん

2020年04月20日

地域

奄美市で海洋クラブを立ち上げた白畑さん=17日、奄美市名瀬

奄美市で海洋クラブを立ち上げた白畑さん=17日、奄美市名瀬

 奄美市に今月、マリンスポーツを通して奄美の豊かな自然について学ぶ「B&Gアマニコ海洋クラブ」が発足した。代表を務める奄美市名瀬の白畑瞬さん(35)は「多くの人にパドルスポーツを楽しんでもらい、島の良さを再発見してほしい」と話している。

 

 白畑さんは2012年、カヌー愛好家ら5人と「アマニコカヌークラブ」を結成。大島海峡で行われる奄美シーカヤックマラソンの出場者向けに教室を開いたり、17年には6人乗りカヌーで奄美大島│喜界島間の往復にも挑戦している。

 

 パドルスポーツの普及などを目的に昨年4月、公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド(B&G)財団に海洋クラブの登録を申請。同財団の現地視察や面談などを経て、昨年12月に県内で15番目の海洋クラブとして登録された。

 

 登録に伴いクラブの名称も「B&Gアマニコ海洋クラブ」に改称した。会員数は現在15人。同財団からは活動に必要なカヤック9艇、ライフジャケット20着などが無償で貸与された。

 

 白畑さんは「今後は体験会や小中学校を中心に海辺の安全教室などを行う予定。将来は多くの人が楽しめる生涯スポーツになれたら」と話した。

 

 自然体験を通して青少年の健全育成に取り組むB&G財団の海洋クラブは、1日現在で全国に293団体(会員数約1万2千人)が登録されている。