Uターンラッシュピークに 混雑は5日ごろまで 奄美空港

2023年01月04日

地域

親族を見送る住民ら=3日、奄美市笠利町の奄美空港

「体に気を付けて」「また来てね」―。年末年始を故郷などで過ごした人たちのUターンラッシュがピークを迎えた。奄美市笠利町の奄美空港では3日、3年ぶりに新型コロナウイルス対策による行動制限がない年越しを奄美大島で楽しんだ家族連れらが、見送りの人々に別れを告げて家路へと就く姿が多く見られた。Uターンの混雑は5日ごろまで続く見通し。

 

関東や関西など都市圏への便が集中する正午前、出発ロビーには帰省客を見送る住民らが訪れ、混雑した。大阪便に乗り込む息子夫婦に手を振っていた竹下さと子さん(66)=奄美市=は「コロナによる行動制限がなくなり、息子らもようやく島に戻って来られた。孫が生まれて初めての帰省でもあり、楽しいひとときとなった」と話した。

 

3年ぶりに実家で年末年始を過ごしたという松元亮太さん(28)=東京都=は「コロナ禍の自粛で久しぶりの帰省。旧友や恩師らと会ったり、郷土や母親の味を満喫したりと、島で充実した時間が過ごせた」と荷物を抱え、空港を後にした。

 

日本航空(JAL)グループの奄美群島発着路線の3日の予約率は、上りが80%、下りが77・9%(昨年12月21日時点)だった。