西郷隆文里帰り展始まる 龍郷町りゅうがく館 薩摩焼など陶芸品70点
2022年04月10日
地域
龍郷町の名誉町民、西郷菊次郎の孫で陶芸家の西郷隆文さん(74)=日置市=の個展「西郷菊次郎を偲(しの)ぶ 西郷隆文里帰り展」が9日、町生涯学習センターりゅうがく館で始まった。陶芸品約70点などのほか、菊次郎ゆかりの展示品も並ぶ。17日まで。
菊次郎は1861年、龍郷町で西郷隆盛と愛加那の間に生まれ、台湾の宜蘭(ぎらん)庁長や京都市長などを歴任した。昨年が生誕160周年に当たり、今年3月には同町で菊次郎の生涯を振り返る青少年ミュージカル「KIKUJIRO」の公演があった。
個展は日置市の西郷企画営業部主催。9日は開幕式典があり、関係者ら約20人が出席した。隆文さんは「色鮮やかな作品ではないが、どこか華やかさを感じられると思う。ゆっくり、じっくり見てほしい」とあいさつ。竹田泰典町長らとともにテープカットした。
式後、出席者らは展示室で花器や茶碗、千代香など趣ある薩摩焼に見入っていた。同室の一角には菊次郎の家族写真や生前に使っていたかばんなども置かれ、紹介文が添えられている。竹田町長は「西郷菊次郎を知り、焼き物に親しむ機会となれば」と話した。
個展は各日午前10時~午後5時で入場無料。10日午前10時からは、隆文さんの講演会「祖父 菊次郎を語る」が町体育文化センターりゅうゆう館である。入場無料だが、整理券(先着300人)が必要。りゅうがく館内の町教育委員会で配布している。
問い合わせは電話0997(69)4532龍郷町教育委員会へ。