認定ガイドが「館内ツアー」　エコ電動車試乗会も　奄美大島世界遺産センター開館１周年

２６日、開館１周年を迎えた奄美大島世界遺産センターで特別企画「館内ツアー」があった。奄美群島認定エコツアーガイドが案内役を務め、来館者に奄美大島の成り立ちや動植物の特徴などを解説。センターが立地する黒潮の森マングローブパークでは、時速２０キロ未満で公道を走ることができる電動車グリーンスローモビリティーの試乗会もあった。

 

館内ツアーは午後１時半から計３回あり、奄美市名瀬の認定ガイド鳥飼久裕さん（６３）が案内した。各回、観光客ら約２０人が参加し、展示室内を２周して世界自然遺産の森の昼と夜を体感した。

 

熊本県宇土市から家族５人で、主に観光目的で来島した濱田康臣さん（３９）は「初めての奄美で、行くと決まってインターネットなどで少し調べたが、初めて知ることばかり。館内ツアーは偶然タイミングが合い申し込んだ。貴重な機会になった。もう一度聞きながら回りたい気持ち」と話した。

 

グリーンスローモビリティの試乗会は、奄美市が交通エコロジー・モビリティ財団から無償貸与（１カ月）を受け、市民やガイド事業者らに乗り心地などを体験してもらう実証事業の一環。記念イベントではマングローブパークの施設内道路を走らせた。

 

奄美市名瀬の原美波さん（９）と琴子さん(７)の姉妹は名瀬の祖母と３人で体験。約１０分間の試乗で、美波さんは「音が小さく、受ける風も気持ち良く感じた」と笑顔で話した。