「ノルウェージャン・スカイ」初入港 乗客らが奄美満喫、中学生の観光案内も 名瀬港

2025年03月11日

社会・経済 

名瀬観光船バースの特産品売り場で買い物を楽しむノルウェージャン・スカイの乗客ら=10日、奄美市名瀬

大型の国際クルーズ客船「ノルウェージャン・スカイ」(7万7104㌧、バハマ船籍)が10日、奄美市の名瀬港に初寄港した。欧米豪や中国、韓国などから約2000人の乗客が来島し名瀬市街地や島内各地を巡って観光を楽しんだ。

 

同船はノルウェージャン・クルーズライン(本社米フロリダ州マイアミ)所属。今回のクルーズは11日間。東京を出発し、名瀬のほか京都、那覇(沖縄)、長崎などを経て韓国のソウルに向かう。

 

10日は午前7時に名瀬港に入港。オプショナルツアーには計370人が参加し、バス12台で名所を巡る島内観光に繰り出した。そのほかの乗客らは歩いて名瀬市街地を散策した。

 

午前10時からは船内で歓迎セレモニーがあり、諏訪哲郎副市長や紬美人など地元代表者が同船の船長らに記念品を贈呈した。名瀬港観光船バースには本場奄美大島紬や黒糖焼酎などの特産品が並び、乗客らが気になったものを手に取って眺めたり、商品について販売者に尋ねたりして買い物を楽しんでいた。

 

米イリノイ州シカゴから訪れたネイサン・ベラスケスさん(27)は大島紬のストールを購入。「模様が気に入った。大学で服飾を学んだのでここにしかない伝統の布に興味がある。もっと知りたい」と話した。

 

観光船バースでは、金久中学校の2年生が観光案内のボランティアを行った。5日の「ノールダム」入港時に続き2回目。観光名所を紹介する英語表記のパンフレットや折り紙のお土産を配り、英語を使って積極的に乗客らと交流した。

 

交流は計3回を予定しており、最後は17日の「バイキングエデン」入港に合わせて実施する。山名玄竜(★くりゅう)さん(14)は「全部は聞き取れないけど、分かる単語を聞いてジェスチャーなどを使ってグループで協力している。なるべく自分の力で話せるようになりたい」と語っていた。