あらば食堂がランチ開始 龍郷町幾里
2020年07月04日
社会・経済
龍郷町幾里の「荒波龍美館(荒波のやどり)」内の飲食スペース「あらば食堂」は3日、ランチタイムの営業を開始した。「おっかん(お母さん)の旬替わり定食」(税込み1200円)など、地域の女性らが旬の食材を使って手作りした郷土料理を提供している。
荒波龍美館は、荒波地区の地域活性化や交流人口拡大を目的に、町が奄美群島成長戦略推進交付金の特別重点配分対象事業で整備した飲食宿泊施設。木造2階建ての1階部分に飲食スペースやワークショップスペース、食品加工室、2階部分に3部屋の客室を備える。
指定管理者の一般社団法人E´more(イモーレ)秋名(村上裕希代表理事)が運営。料理は地元の女性ら8人が交代で調理を担当する。新型コロナウイルスの影響で4月のオープンを見合わせ、6月から弁当などのテークアウト販売を先行して始めていた。
初日のメニューは豚軟骨とシブリ(冬瓜)の煮物を主菜に、カボチャやゴーヤ、ハンダマなど地場産野菜をふんだんに使った旬替わり定食のほか、「シマの豚汁」(税込800円)、「シマうどん」(同600円)など。
来店した奄美市名瀬の男性(66)は「島のお母さんの味でおいしかった。今までこの辺りで食事をするところがなかった。観光客にPRしてほしい」と話した。
今後はカフェやディナータイムの営業も計画しているほか、宿泊事業の開始に向けて準備を進める。村上代表理事は「コロナの影響で手探りの状況だったが、ようやくスタートできた。シマの暮らしぶりを食を通して感じてもらいたい」と話した。
営業時間は午前11時半~午後2時、数量限定。定休日は水曜日、木曜日。問い合わせは電話090(7470)3143村上代表理事。