スカイマークが就航開始/奄美空港
2018年08月02日
社会・経済
航空会社スカイマーク㈱(SKY)=本社・東京都大田区=は1日、奄美大島―鹿児島、鹿児島―名古屋(中部国際)の定期運航を開始した。奄美、鹿児島、中部国際の各空港で記念式典があり、出席者らは新空路の誕生を祝うとともに、中部圏域や首都圏へのアクセス向上と観光誘客に期待を寄せた。
奄美市笠利町の奄美空港出発ロビーで開かれたセレモニーには関係者と奄美大島5市町村の代表らが出席。同社の矢口秀雄専務取締役は「歴史、文化、自然に恵まれた奄美に多くの人が足を運ぶための架け橋として役割を果たしたい」とあいさつ。来賓代表の松本俊一県大島支庁長は「利便性向上が期待される中部圏には約15万人の出身者もいる。運航を通して奄美の発展に協力をお願いしたい」と歓迎した。
テープカットで就航を祝った後、同社が利用客へ記念品を贈った。名古屋市から子ども2人と観光で来島した女性は「奄美は初めてだが、乗り継ぎもスムーズで思いのほか近かった。きれいな海を思い切り楽しんで地元で自慢したい」と笑顔を見せた。
スカイマークの奄美空港への就航は季節限定の2011年3~10月以来約7年ぶり。2路線の所要時間は中部国際―鹿児島が約1時間20分、鹿児島―奄美大島は約45分。2路線とも1日2往復の運航で、機体はボーイング737―800型機(177席)を使用する。今回の路線開設でスカイマークが運航する航路は国内21路線となった。