チームで救護の腕競う 北海道の大会で3位入賞 名瀬消防署の救命士ら

2023年12月28日

社会・経済 

チーム「あまみンチュ」の4人(制服着用)と服部淳一医師(左から2人目)、妻で看護師の里美さん(提供写真)

救急救命の技能を競う第14回「北海道メディカルラリー」(同実行員会主催)が9、10の両日、北海道紋別郡遠軽町のホテルなどであった。2日間にわたり、交通事故での外傷など六つの想定で救護活動を展開。奄美大島の救急救命士や看護師と、奄美で勤務経験のある医師で結成したチーム「あまみンチュ」が3位入賞を果たした。

 

メディカルラリーは、指定された場所で医療チームが外傷や疾患などがある模擬患者に対して、診察や処置を行い、的確さや職種間の連携などを競う大会。北海道内外の計7チームが参加し、2日間で計6カ所の現場を回った。

 

「あまみンチュ」は、県立大島病院の元救命救急センター長で現在北海道の紋別市休日夜間急病センター長を務める服部淳一医師の大会参加の呼び掛けに応じて結成。大会には、大島地区消防組合名瀬消防署の救急救命士渡島大知さんと前泊慶弥さん、県立大島病院救命救急センターの看護師柿田鮎乃さん、鹿児島赤十字病院の平田悠哉医師の4人で参加した。

 

前泊救命士は「周囲にSNS(インターネット交流サイト)でライブ配信中の人がいる中で、子どもが産まれそうな妊婦を救護するなど、視野を広げた対応が求められた」と話し「職業も異なるメンバーで、オンラインで事前に訓練するなど限られた時間だったが、いい結果を残せた。これからもコミュニケーションを取って訓練したい」と話した。