初のタッチ・アンド・ゴー訓練 徳之島空港に戦闘機4機 自衛隊統合演習

2023年11月14日

社会・経済 

轟音を響かせタッチ・アンド・ゴー訓練を行う航空自衛隊F15戦闘機=13日午後、天城町の徳之島空港

天城町の徳之島空港で13日、航空自衛隊のF15戦闘機4機が着陸直後に再加速し離陸する、連続離着陸(タッチ・アンド・ゴー)訓練が行われた。10日から全国で行われている「自衛隊統合演習」の一環。敵の攻撃を受け自衛隊基地が使用できず、一時的に民間空港へ退避する事態を想定した訓練。自衛隊が民間機と共同使用する空港(那覇空港など)以外で戦闘機のタッチ・アンド・ゴーを行うのは、徳之島空港が初めて。空港周辺や屋上デッキには80人以上の住民らが集まり、訓練を見守った。

 

午後3時半ごろ、島の南側からF15戦闘機の1機目が飛来。機首を上げたまま轟(ごう)音を響かせ滑走路を通過し、そのまま離陸。続けて3機が順に連続飛来し、約5分ほどで同空港での訓練を終えた。午前11時ごろにはE2C早期警戒機1機も飛来し、給油などの訓練を行った。

 

徳之島空港の送迎デッキで、航空自衛隊戦闘機のタッチ・アンド・ゴー訓練を見詰める住民ら=13日午後、天城町

県港湾空港課によると、戦闘機のタッチ・アンド・ゴーであっても空港の使用届は一般的な民間機と同様。機体重量などが条例で定められた空港重量制限以内であれば、滑走路の耐久性などにおいても、通常の離着陸と同じと見なされる。県議会での審議なども行っていないという。

 

県内では2日以降に立憲民主党県連や社民党県連、共産党県委員会、市民団体が訓練中止を求め県などへ申し入れをしていた。県は9日に防衛省側から提出された空港使用届を受理した。

 

政府は「国家安全保障戦略」などに基づく防衛力強化を目的に、必要性が高い空港や港湾を「特定重要拠点(仮称)」に指定し、自衛隊機などが発着・入出港できるよう民間空港などを拡充・整備していく方針。

 

徳之島空港でのF15戦闘機訓練は15日午前9時55分~同10時10分にも行う。17~19日には奄美市笠利町の奄美空港でも実施予定。