初の小規模多機能ホーム 「フゥイ・ドゥール」落成 20日開業、在宅福祉充実に期待 与論町

2023年07月19日

社会・経済 

関係者らが出席し、施設の完成を祝った小規模多機能ホームFuiーDule落成式=15日、与論町

与論町初の小規模多機能居宅介護事業所「小規模多機能ホームFui-Dule(フゥイ・ドゥール)」(川畑智美管理者)落成式が15日、同町茶花の同施設であった。来賓、関係者約20人が出席。施設の完成を祝い、町の在宅福祉充実に期待を込めた。20日に開業する。

 

フゥイ・ドゥールは与論島の方言で「居場所」の意味。長年、島内で介護福祉に携わってきた川畑管理者(52)が在宅サービスを支える施設の必要性を感じ、会社を設立して開設した。利用定員は20人で、通所(デイサービス)、訪問介護、泊まり(ショートステイ)の各サービスを一体的に提供する。既に先月1日から町指定の配食サービスを行っている。

 

落成式で、久留満博副町長は「地域福祉充実のモデル施設がここにできた。施設を利用される方がますます健康で活躍されるのを祈念する。今後島立ちをする(進学や就職で島を出る)子どもたちがこの施設で働いている人の姿を見て、こういう仕事に就いてみたいと思ってくれたら、この島も安泰だ」と述べた。

 

川畑管理者は「施設名には利用される皆さんのいい居場所になればとの思いを込めた。島内の関係事業所、病院などとの関係を柔軟にし、利用者が社会と交わることで社会の一員であることを自覚し、生きる楽しみを感じられるサービスを提供していきたい」と力を込めた。