大島紬の魅力を発信 「アンバサダー」が市長表敬訪問 奄美市役所

2025年03月14日

社会・経済 

安田壮平市長を表敬訪問した大島紬アンバサダープロジェクトのメンバーら=12日、奄美市役所

大島紬愛好家がつくる民間団体「大島紬アンバサダープロジェクト」(事務局・秋葉深起子代表)のメンバー4人が12日、安田壮平奄美市長を表敬訪問した。プロジェクトの取り組みを報告し、11月ごろに奄美大島で計画している紬関連イベントに向け、市の協力を呼び掛けた。

 

同プロジェクトは2020年に発足。国内外の愛好家ら約250人が所属し、アンバサダーとして大島紬のPR活動に取り組む。オンラインを通じた勉強会やSNS(インターネット交流サイト)での情報発信、奄美や全国各地で紬関連イベントなどを行っている。

 

11日に市産業支援センターで始まった「紬グランプリ」に合わせて、メンバーら約10人が来島。このうち船戸珠希さん(42)=京都府、梅本千香さん(47)=愛知県、渡邉恵子さん(71)=同=と事務局の秋葉代表(48)の4人が12日に大島紬姿で同市役所を訪れた。

 

4人は日ごろの活動を紹介し、イベント開催に向け「(奄美に)来て風土を知り、職人さんを身近に感じることで価値が分かる。そして価値のある着物をまとう自分をより好きになれるという好循環が生まれる」「大島紬の伝統や奄美の良さを全国に展開したい」など、それぞれ熱い思いを伝えた。

 

11月ごろ予定している同イベントでは、大島紬のファッションショーなどを盛り込みたい考えだ。島外の愛好家や地元住民、作り手の交流が目的。安田市長は「協力できることもあると思う。早めの打ち合わせができたら」と話した。