大島紬好きを増やしたい 歴代紬美人「華つむぎ会」

2019年12月24日

社会・経済 

紬美人らと写真を撮る着付け体験の参加者=8日、奄美市名瀬

紬美人らと写真を撮る着付け体験の参加者=8日、奄美市名瀬

 本場奄美大島紬のPRと奄美の魅力発信に貢献した歴代の「紬美人」らでつくるOG会「華つむぎ会」(代表・小野文香2013年紬美人)が8日、奄美市名瀬の集宴会施設で紬イベントを開催しました。着付け体験や泥染めの実演、小物販売などがあり、幅広い世代の男女が大島紬の魅力を体感していました。

 

 華つむぎ会は、本場奄美大島紬協同組合が広報を目的に選出した歴代のミス紬(1976~2000)、ミス大島紬AMAMI(01~02年)、あまみ紬きょらむん(03~05年)、紬美人(06~)の経験者たちでつくる会。

 

 経験と組織を生かして現役の活動や関係機関団体の観光イベントをサポートし、地域の活性化につなげようと15年に結成しました。

 

 イベントは学生や子育て世代をターゲットに初開催。紬柄の塗り絵や紬の端切れを使ったオリジナルグッズ作りなどのワークショップを展開したほか、会場内で泥染めの実演も行いました。

 

 予約制の着付け体験も人気で、多くの女性たちが大島紬姿で写真撮影を楽しんでいました。

 

 初めて大島紬を身に着けたという小宿中3年生要紗音杏さん(15)は「凜(りん)とした気持ちになる。紬美人たちと並んで写真を撮るのは緊張したけどとてもうれしい」と笑顔。小野代表は「今後も家族で紬に触れ合うような機会をつくり、奄美大島紬を好きな人を増やしていきたい」と話しました。