止まらないガソリン価格上昇、190円台
2014年06月25日
社会・経済
ガソリンの価格上昇が止まらない。経済産業省資源エネルギー庁によると、1㍑当たりの全国平均小売価格は16日現在167円、鹿児島県は8週連続の値上がりで174円8銭に達した。沖永良部島や与論島では24日現在、190円台で販売する所もある。奄美群島では消費増税前の駆け込み需要の反動減や節約志向の高まりで売り上げが伸び悩む小売店もあり、ガソリン販売以外の収入を確保しようと、多角経営に乗り出すケースも見られる。
県内のガソリン小売価格は消費増税の価格転嫁で4月1日に170円台を突破した。170円を超えたのは、2008年10月以来5年6カ月ぶり。その後も上昇は続き、6月24日現在、奄美大島と徳之島は180円台、沖永良部島や与論島は190円台で販売する店舗が目立っている。
奄美市名瀬のあるガソリンスタンドは4月の売り上げが前年同月に比べて133万円減った。5月は33万円の減少にとどまったものの、店長の池田直也さん(56)は「買い控えの傾向は顕著。イラク情勢の緊迫化で原油価格の上昇が続けば客足の回復は厳しい」と見通しを語る。