生産見込み2万4千㌧ 与論島製糖
2018年11月29日
社会・経済
与論島製糖㈱(松下豊代表取締役社長)与論事業所の2018―19年期製糖計画がこのほど決まった。25年ぶりの年内操業となった前期と同じ12月15日に操業を開始する。同島のサトウキビ生産見込み量は11月1日現在、2万4千㌧(前期実績2万3725㌧)で、夏場の干ばつの影響に苦しんだ前期よりはやや増える見通し。
収穫面積は前期比14㌶減の411㌶。10㌃当たりの収量(単収)は約0・2㌧増の5・8㌧を見込む。
同事業所によると、今期産は梅雨明け以降の適度な降雨で夏場は順調に生育したが、9月末以降立て続けに襲来した台風24号、25号の影響で、倒伏や葉の損傷、潮風害などを受けた。
同事業所の光富広次長は「現在は台風被害から徐々に回復して前期より単収も上がる見込みだが、収穫面積の減少が気がかり。ハーベスター(連絡協議会)や農家からの要望もあり、3月末には製糖が完了するよう、今期も年内操業に踏み切るが、収穫後の春植え、株出し管理の徹底をくれぐれもお願いしたい」と話した。
工場の1日当たり圧搾量は360㌧。搬入は年内が25日まで。年明けは7日から再開し、製糖完了は3月17日の予定。