空の便、本土と再開 奄美空港 帰省、観光、総文関連で混雑 群島間は台風欠航続く

2023年08月04日

社会・経済 

台風6号の影響による閉鎖から再開し、混雑した奄美空港の搭乗手続きカウンター=3日、奄美市笠利町

台風6号の影響で欠航が続いていた奄美大島発着の航空便が3日、本土を結ぶ複数の路線で運航を再開した。1、2の両日閉鎖されていた奄美市笠利町の奄美空港ターミナルビルも業務を再開。搭乗手続きカウンター周辺は帰省、観光来島者のほか、同市名瀬で1日まで開催されていた全国高校総合文化祭(2023かごしま総文)参加校の関係者らで混雑した。日本航空(JAL)が臨時便を運航し、空港職員は利用者から寄せられる運航状況確認やキャンセル待ちなどの対応に追われた。

 

同空港では7月31日から台風の影響により発着する欠航便が相次ぎ、全便が欠航した今月1、2の両日はターミナルビルを閉鎖。再開した3日は群島間の往復便と那覇(沖縄県)から到着する便が引き続き欠航した一方、県本土や関東、関西、福岡との往復便は運航を再開し、搭乗予定、希望者が朝からカウンター前に長い列を作った。

 

東京都から奄美市名瀬に帰省していた青井知春さん親子3人は早々と搭乗手続きを済ませた。「飛行機が飛ぶか不安で毎日インターネットをチェックしていた」と青井さん。息子の優磨君(9)は「台風前に海で遊べて良かった」と話した。

 

かごしま総文関連で延泊していた参加校の関係者約1千人のうち、帰途に就いたのは臨時便搭乗も含め23団体約570人。

 

岩手県立伊保内高校郷土芸能委員会の久保田忍顧問は「奄美発が2日から5日まで延びる見込みだったが、事務局から『3日の便に乗れる』との連絡があった」とほっとした様子。3日は鹿児島経由で東京へ向かい、1泊して4日夕に帰り着く見込みという。

 

青森県から来島した私立五所川原第一高校津軽三味線部の一行は直行便で羽田へ向かい、東北新幹線に乗り込む。木村光惺部長(18)は「家に着くのは深夜」と苦笑いを浮かべつつ、帰郷後に控える舞台へ向け「また練習に励みたい」と気を引き締めた。

 

かごしま総文実行委事務局によると、主催者と県や開催地の奄美市、委託業者らが連携して対応しており、4日も21団体約400人が出発できる見通し。

 

本土との航空路線再開の一方、群島間を結ぶ便は3日も欠航。帰省で喜界島へ向かう東京都の原田尚樹さん(45)は当初の予定より3日遅れで奄美大島入り。喜界島へは4日夕の便をキャンセル待ちしており、「台風の予想進路をみると5日と6日は欠航だろうし、4日間ほど(奄美大島で)足止めになるかも。宿や食料はどうしよう」と不安が拭えない様子だった。