「食」で徳之島の魅力PR 東京でキャンペーン展開

2022年08月12日

社会・経済 

キャンペーンでメニューを提供している「代官山ASOチェレステ日本橋店」の菊池恒毅シェフ(右)=1日、東京・中央区

【東京支社】東京都内の飲食店と量販店の2店舗で、徳之島の食をテーマとしたキャンペーン「DISCOVER TOKUNOSHIMA(ディスカバー徳之島)」が開催されている。8日には徳之島の生産者が店舗を訪問し、消費者、関係者と交流するイベントもあり、多くの来場者でにぎわった。31日まで。

 

JAあまみ徳之島事業本部、伊仙町、徳之島町の主催。「食材を通じ、生産者のおもいを 食を通じ、徳之島の魅力を」をコンセプトにPRしている。

 

キャンペーンに賛同し、全メニューを徳之島食材で構成した「徳之島フルコース」を提供しているのは、日本橋三越本店新館(中央区)に店舗を構える「代官山ASOチェレステ日本橋店」。同店の菊池恒毅シェフ(44)が徳之島の生産者を訪問し、意見交換を重ねてメニューを開発した。

 

菊池シェフは「昨年7月に開催した徳之島フェアでは高い評価を頂いた。今回のコースでは、ゼロベースで徳之島の風土や食文化を見直し、メニューを構成した。前菜からデザートまで、島の爽やかな風を感じていただけると思う」と話した。

 

量販店では、8日から「イトーヨーカドー木場店」(江東区)で徳之島食材の特設売場が設置された。約10㍍の幅に設けられた売り場は、色鮮やかな徳之島産のマンゴーやパイナップル、ドラゴンフルーツに加え、オクラや赤ウリ、青パパイヤといった野菜類が並び、買い物客を呼び込んだ。

 

近隣の門前仲町から訪れた主婦(40代)は「両親の新婚旅行が徳之島だったと聞いていたので足を止めた。お盆前なので、持参する手土産を探していたところだった」と話し、パイナップルを購入していた。

 

キャンペーン終了後の9月27日には、菊池シェフが徳之島に再来島。店舗提供メニューを再現し、生産者に振る舞うイベントが予定されている。