キビ搬入量平年並み 前期比2万6千㌧増 徳之島・南西糖業

2021年04月07日

社会・経済 

徳之島キビ搬入終了 南西糖業㈱徳之島事業本部は5日、2020│21年期の原料サトウキビの搬入を終えた。総搬入量は前期実績(15万5532㌧)を2万6426㌧上回る18万1958㌧(小型製糖工場除く)。小型工場を含めた生産実績は当初見込み(昨年11月1日現在)を6722㌧上回る18万4008㌧で平年並みとなった。

 

 原料搬入は伊仙工場が4日、徳和瀬工場が5日に終了し、操業は7日までの予定で操業日数は97日間の見込み。島内(3407㌶)のキビ生産実績は18万4008㌧。10㌃当たりの平均単収は前期の4・958㌧を0・443㌧上回り5・401㌧だった。

 

 生産量を町別にみると天城町6万7393㌧(前期比7986㌧増)、伊仙町6万354㌧(同8922㌧増)、徳之島町5万6261㌧(同9327㌧増)で3町とも前年を上回った。平均甘しゃ糖度は前期比0・28度減の13・72度で、最高は18・5度、最低は7・1度。ハーベスター収穫率は98・6%だった。

 

 今期の製糖状況について同事業本部は「昨年の台風10号の被害が軽微で、害獣対策が奏功してイノシシ被害も前期より軽減した。一方で年末の強風による塩害で特に北部で品質低下がみられた」と説明し、「高齢化などによる労働力不足で管理作業ができず単収を引き下げている状況がある。農作業受委託調整センターの活用で適期植え付けと管理作業を効率的に行い単収増を目指したい」と対策を掲げた。