ユリ球根取引始まる 掘り取り急ピッチ 沖永良部島

2023年06月28日

社会・経済 

沖永良部島の各ほ場で進められているユリ球根の掘り取り作業=25日、和泊町

【沖永良部総局】沖永良部島の2023年産テッポウユリの球根取引が20日から始まった。今年の出荷量は122万4200球(前年実績比36万6000球減)を見込む。島内各地のほ場では、生産者が掘り取り作業に汗を流す姿が見られる。取引期間は7月10日までの21日間。

 

永良部百合フリージア生産出荷組合の和泊、知名両支部事務局によると、今期の生産者は36戸(同8戸減)で、栽培面積は前年実績比218アール減の839アール(和泊534アール、知名305アール)。価格は生産コストの上昇に伴い、各サイズとも前年より上がった。

 

今年は前年に比べ、程よい降雨と日照量があり、球根が肥大。葉枯れ病などの病害も少なく、作柄は良好だという。

 

19日以降、断続的な雨で掘り取り作業はストップしていたが、晴れ間が広がった25日、急ピッチで作業を進める生産者の姿があった。6人がかりで掘り取り作業を行っていた和泊町の三島秀俊さん(67)は「病気も入らず、こんなに大きな球根になったのは初めて。大きくなり過ぎて掘るのが大変」とうれしい悲鳴を上げていた。