レジ袋の有料化始まる

2020年07月02日

社会・経済 

レジ袋の有料化を知らせる案内を張って「エコバッグ活用」などを呼び掛けるスーパー=1日、奄美市笠利町

レジ袋の有料化を知らせる案内を張って「エコバッグ活用」などを呼び掛けるスーパー=1日、奄美市笠利町

 プラスチック製買い物袋(レジ袋)の有料化が1日、全国一斉に始まった。奄美でもスーパーやコンビニなどでこれまで無料で配られていたレジ袋が有料となり、買い物客は必要な枚数分のレジ袋を購入したり、マイバッグを利用したりして対応していた。

 

 奄美市のAコープ笠利店(久保健作店長)も同日の営業からレジ袋を有料化。客が精算時に自分で必要な枚数を取れるようレジの隣に普通サイズ3円、大サイズ5円のレジ袋を配置した。また店内に案内紙を貼り、レジ袋有料化やマイバッグ利用の周知に取り組んでいる。

 

 この日、マイバッグを持たずに従来通りレジで精算しようとした客が、店員から有料化が始まったことを伝えられてレジ袋を購入したり、買った品が少ない場合は袋に入れず手に持って店を出る人の姿も見られた。

 

 久保店長は「初めてのことで、従業員もお客さんも慣れるまでに戸惑うこともあるかもしれないが、これを機に環境のことも考え、マイバッグを使う人が増えてくれたら」と話した。

 

 買い物をした笠利町の自営業女性(69)は「レジ袋の有料化は主婦には痛手だが、環境を守る上ではいいこと。きょうは忘れたが、次はマイバッグを持参したい」と話した。

 

 レジ袋の有料化は国際的な海洋プラごみ問題への対応の一環で、消費者にマイバッグの利用を促す狙い。容器包装リサイクル法の関係省令が改正され、全ての小売店で持ち手のついたプラスチック製の袋の無料配布が禁止となった。ただ厚手で繰り返し使えるものや微生物により海洋で分解されるもの、バイオマス素材を25%以上含むものなどは無料配布を認めている。