今期共販目標15・3トン 奄美プラム販売対策会議 適期収穫徹底など呼び掛け 大和村

2023年05月25日

社会・経済 

今期産の共販取り扱い目標や集荷時期などを決めた奄美プラム販売対策会議=24日、大和村

2023年産奄美プラム(スモモ)販売対策会議(JAあまみ大島事業本部主催)が24日、大和村であった。生産者の申告に基づく今期産の共販取り扱い目標は15・3トン(前期実績30・6トン)に設定。1キロ当たり単価500円(同542円)、金額765万円(同1657万4千円)を見込む。

 

JAなどによると、今期は大きな気象災害がなく生育は順調だったが、3~5月の降雨が少なく、5月の最低気温の低さなどの影響で小玉傾向となった。また、歩留まりが悪い園地もあり、収穫量は昨年並みを想定する。共販目標は15・3トンだが、実際の取扱量は前期並みの30トン前後を予想している。

 

地区別の共販目標は主産地の大和村が12・8トン(前期実績25・8トン)、奄美市名瀬1・4トン(同3・0トン)、龍郷町1・1トン(同1・8トン)。

 

大和村防災センターであった会合には村内の生産者ら約30人が出席。JAの担当職員は商品管理対策として、生産履歴の回収・チェックと指導の徹底、残留農薬分析の実施を挙げ、出席者に対して過熟果にならないよう適期収穫や家庭選別の徹底などを呼び掛けた。

 

会合後には目ぞろえ会を開き、村産業振興課の担当職員が収穫の目安となる7分着色の色合いや階級の基準などを説明した。

 

販売対策会議は龍郷地区で21日、名瀬地区では22日に実施した。大和地区を含む3地区の選果場で25日に集選果が始まる。出発式は6月1日、大和村の湯湾釜選果場である。