切り花産業と観光産業がタッグ=県沖永良部事務所農業普及課

2018年02月02日

社会・経済 

評価委員から意見や提言を聞いた外部評価会=31日、知名町

評価委員から意見や提言を聞いた外部評価会=31日、知名町

  【沖永良部総局】県沖永良部事務所農業普及課の普及活動外部評価会が31日、JAあまみ知名事業本部会議室であった。同課が普及活動の現状、活動実績を報告し、農家代表や行政、農協など関係機関職員で構成する評価委員21人から意見や要望を聞いた。

 

 評価会は普及指導計画の課題や対象の設定の在り方、活動の成果などを総合的に検討する目的で年1回開催。今回は四つの評価課題について担当職員が報告し、評価委員と意見交換した。

 

 「ブランド力向上による主要切り花の販売促進」の課題では、切り花産業と観光産業がタッグを組んで相互の振興を図ることを目的とした「えらぶ花の島リザレクション(復活)事業」について紹介。

 

 ▽2018~22年度の販売促進活動の計画(ロードマップ)作成▽効果的なPR資材の作成など実需者(小売店など)への情報発信▽観光協会と協力し、切り花収穫体験ツアーの企画―などの事業内容や、その進捗(しんちょく)状況を報告した。

 

 「与論島での露地インゲンの土着天敵を活用した害虫防除技術の確立」では、インゲンの害虫被害の対策として、もともと与論島に生息している土着天敵を活用した防除体系の構築に向けた取り組みを紹介した。

 

 有志農家で立ち上げた与論島天敵研究会と協力して島内に生育する土着天敵や、天敵温存植物(ソルゴー類やゴマなど)の生育を把握・整理し、その活用方法や植栽方法を「手引き」にまとめるなどの取り組みを伝えた。

 

 評価委員からは今後の活動成果への期待の声のほか、活動実績や成果に関し、より多くの農家に還元できるよう情報発信の強化などについて要望があった。