和歌山大と包括連携協定 旧役場庁舎に研究拠点 与論町

2023年08月19日

社会・経済 

連携協力に関する包括協定を結んだ与論町と和歌山大学の関係者=17日、町役場

与論町と和歌山大学は17日、連携協力に関する包括協定を結んだ。町役場で調印式があり、役場、観光協会、商工会、同大学関係者など20人余りが出席。連携強化による町の発展に期待を込めた。

 

与論町と和歌山大学は2019年度に「観光振興に関する包括連携協定」を締結し、星空ツーリズムや観光映像制作の推進、持続可能な観光地の仕組みづくりなどに取り組んできた。今回の協定締結は、他分野でも連携して町の発展につなげることが狙い。

 

山元宗町長は「大学で蓄積してきた幅広い知見や技術、人脈、地域貢献の経験などを本町にフィードバックしてもらうことで、相互の発展につなげることを願う」とあいさつ。和歌山大学の本山貢学長はリモートで式に出席し、「環境の違う地域だが、多くの学生や教職員がさらに教育や研究につながっていける拠点になればと期待している」と述べた。

 

式後は、旧役場南庁舎に開設される「和歌山大学与論教育研究拠点」(通称・ヨロンベース)の除幕式があった。町によると、同施設は今後、産学連携を目的に他大学も利用できるシェアオフィスとする予定。